AEDの点検は法令によって定められた義務ではありません。ですが、定期的なメンテナンスや消耗品の交換を怠ると、緊急時に機能が正しく使用できず事故に繋がる可能性があります。実際に、救急車に設置されたAEDが正しく機能せず、人命が損なわれてしまった事故も過去には起きています。
緊急時に正しく機能するかどうかが生死を分けることもある機械であるだけに、AEDの設置者は、常日頃から機材の点検を欠かさずに行う人道上の義務があると言えるでしょう。
AEDには、機能の状態を示すインジゲーターが取り付けられています。毎日の点検の際には、インジゲーターを確認し、その結果を記録しておくようにすると良いでしょう。インジゲーターが異常を示している場合には、必ずAEDの購入店または製造・販売を行っているメーカーに連絡するようにしましょう。
AEDの電極パッドは消耗品です。使用期限を迎えた場合には、速やかに交換する必要があります。使用期限を過ぎた電極パッドを使用すると、装着部の熱傷の原因となることがあります。また、電極パッドは使い捨てです。使用後は必ず廃棄し、新しいものに交換するようにしましょう。なお、電極パッドの寿命は、一般的に2年程度とされています。
同様に、AEDのバッテリーも消耗品です。使用期限を過ぎた場合、必ずバッテリーを交換する必要があります。なお、バッテリーの寿命は一般的に2~5年程度とされています。使用頻度によっても寿命は変わってくるので、他者に貸し出したケースも含めた使用回数の管理をしっかりしておきましょう。
AEDの設置個所について情報を共有することで、緊急時の救命の可能性を高めるために、AEDの設置後は、忘れずに一般財団法人日本救急医療財団にAEDの設置情報を登録するようにしましょう。なお、具体的な登録の方法については、AEDの製造販売メーカーおよび購入店に問い合わせてください。
日本では、年間6万人もの方が病院外で心臓突然死に陥っています。救急車の平均到着時間は8分後。しかし、救命処置が1分遅れるごとに死亡率は10%も高くなってしまうのです。
このサイトは、命を救うAEDについて、価格をはじめ、販売会社や導入事例など、いま役に立つ情報をまとめました。