公共施設や商業施設など、外出先にAEDが設置されている光景はよく見かけますが、家庭にAEDがあるケースはあまり多くありません。家庭にもAEDはあった方が良いのか、必要性について解説していきます。
結論から言えば、自宅にAEDがあることによって緊急時の救命率を大幅に高めることができます。現時点では自宅へのAED設置の普及は進んでいませんが、心肺停止状態は1分ごとに10%ずつ蘇生率が下がるとされており、2分以内にAEDによる蘇生を行うことで、8割がその後も健康に過ごせる可能性が高まります。
実際にAEDが必要になる心肺停止状態が発生する場所は、66%が住宅であるというデータも出ています。国内では外出先などの施設にAEDが多く置かれていますが、心肺停止などが起こる場所の約7割を占める住宅にこそAEDは必要です。
自宅で過ごす時間が増えている昨今では特に、最もリスクが高いとされる場所にAEDを設置しておくと緊急時にも安心できるでしょう。
AEDの設置となるとコストが高くなりそうなイメージですが、AEDを設置するだけなら購入だけではなくレンタルの方法もあります。AEDはただ購入するだけではなく、設置のための初期費用や、バッテリー・電極パッドの交換費用と言ったランニングコストもかかります。
AEDを購入する場合は、ネットや量販店、AED製造メーカーの販売代理店で入手できます。
ただし期間限定でレンタルすることもできるため、AEDをどの程度の期間にわたって運用していくのか、長い目でコストを見て検討していきましょう。
AEDの費用相場は購入の場合、20~35万円程度とされています。加えて、ランニングコストとして約2年に1度、電極パッドが1万円、バッテリーが3万円程度必要になります。レンタルの場合は月額4,500円~6,000円程度が相場です。
AEDは費用が高ければ良いと言うものではないため、家庭に必要な機能や性能を見て選ぶと良いでしょう。
例えば小さな子どもがいる家庭には、0歳~6歳までに対応できる小児用モードの仕様が推奨されています。小児と成人モードの切り替えが簡単にできる機種だと、緊急時の誤操作を防いで安全に使用できるでしょう。
また、メンテナンスが簡単に行えることや、バッテリー・電極パッドの残量を一目で確認できる設計だと使いやすいのでおすすめです。
日本では、年間6万人もの方が病院外で心臓突然死に陥っています。救急車の平均到着時間は8分後。しかし、救命処置が1分遅れるごとに死亡率は10%も高くなってしまうのです。
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