このページでは、AEDの必要性や基本的な使用方法、法律関連の話題をまとめました。
心臓突然死で亡くなる人は、日本では毎年5~7万人もいます。心臓突然死の対策のひとつとして考えられるのはAEDによる電気ショックで、このような処置を行なう時間が1分遅れると救命率はおよそ10%ずつ低下していくと言われています。
マラソン大会中に倒れ、AEDによって救命され、現在も元気にお茶の間をにぎわしているタレントがいます。また、有名サッカー選手が突然死した際には、AEDでの処置が行なわれていれば助かったかもしれないと言われています。このサッカー選手の死をきっかけに、日本サッカー協会は試合や練習でAEDを設置することを義務づけるようになりました。
突然の心肺停止は、子どもから高齢者まで、誰にでも起こりうることです。AEDの導入によってたくさんの人の命が助かっていることを考えると、AEDは私たちの社会に必要なものであり、今後ますます普及していくと考えられます。また、一般市民がAEDを使用することによって、救命率は2倍高まるとも言われています。
AEDは誰にでも使える仕様になっており、メーカーは違っても効果に差はありません。いまのAEDには音声ガイダンスがついているので、そのガイダンスに従えば誰でも操作は可能です。
使用の流れは次の通りです。
事故を発見したら、できるだけ早くAEDによる処置を実施します。まず電源を入れ、あとは音声ガイダンスに従います。
衣服をはだけで右胸の上と左胸の下にパッドを貼ります。
心電図の解析が始まり、機会が必要と判断したら「除細動が必要です」という音声が流れ、短時間の充電が開始されます。
「ショックが必要です」という音声が流れたら付近の人に離れてもらい、電気ショックのボタンを押します。その後、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行ないます。
解析後、回復しない場合は「ショックが必要です」と再び音声が流れますので、付近の人に離れてもらい、電気ショックのボタンを押します。もし「ショックは不要です」とういう音声が流れた場合は、胸骨圧迫を行ないます。
AEDを使用するにあたり、とくに資格は必要ありません。2004年には法律が改正され、一般の人もAEDによる処置を行なってもいいことになりました。
とはいえ、いざというときに使えるかどうか不安だという人は多いはずです。また、「もし死なせてしまったら…」と心配する人もいるかもしれません。その不安を取り除くために、職場や自治体で開催される講習をぜひ一度受けてほしいと思います。AEDの使い方だけでなく、心臓マッサージや気道確保、人工呼吸の方法も覚えることができます。
AEDを購入する場合、販売会社が手厚い講習サポートを行なってくれることもあります。販売会社の中にはトレーニング機器貸し出しサービスなども行なっているので、講習についてのサービスがある会社を選ぶといいでしょう。ちなみに、もし蘇生がうまくいかなくても悪意がない限り、責任を問われることはありません。
講習を受けたことのない人でも、消防に連絡を取り、電話で指導してもらいながら実施することもできます。心停止しているのかわからない、心臓マッサージの方法や場所がわからない場合は、ぜひ消防の指示を受けてください。そして機会があれば、積極的に講習を受けるようにしましょう。
日本では、年間6万人もの方が病院外で心臓突然死に陥っています。救急車の平均到着時間は8分後。しかし、救命処置が1分遅れるごとに死亡率は10%も高くなってしまうのです。
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