AEDは中古製品が出回ることがあり、正常に作動しないなど問題を引き起こしています。このページではAEDの価格や中古品がNGな理由、機種の選び方、メンテナンスの重要性とレンタルと購入の差について説明します。
AEDはめったに使う機会はありませんが、いざというときにきちんと使えなければ意味がありません。
AEDの正しい選び方と、メンテナンスのポイントをしっかり押さえて、万が一の際にいつでも対応できるようにしておきましょう。
日本国内では現在3種類のAEDが販売されています。
それぞれに違った特徴はあるものの、基本的な使い方は同じ。
どれが一番いいというわけではありませんが、やはり使いやすいかどうかが選ぶ際の重要なポイントになるでしょう。
素人でも応急処置をできるようにしたものがAEDです。
音声ガイドは分かりやすいか、聞き取りやすいかといった点に注目して選ぶようにしましょう。
AEDは、基本的に2パターンの操作方法があります。
一つは電源を押すことで操作を開始する電源タイプ。もう一つは本体のフタを開くことで電源が勝手に入るタイプです。
電源タイプはほとんどのAEDの主流であり、こちらの使い方を教わっている方、また以前に使ったことがあるという方も多いかもしれません。
バッテリーの消耗も少なく、長期間利用することができるでしょう。
使い慣れた、また講習などを受けたAEDを利用したいという方にはこちらの電源タイプのAEDがおすすめです。
開閉タイプのAEDは、開ければすぐに利用できるのでスピーディーな対応が可能になります。
慌てているときにすぐに使えるのは、緊急時でも心の支えとなることでしょう。
しかしバッテリーの消耗が激しいといったデメリットがあるので、選ぶ際は注意が必要です。
AEDは、誰かが倒れたらその場所に持って行って操作をしなければなりません。
近くにいるのが女性や力の弱い方だと、あまりにも重たいAEDを持ち運ぶことができなくなってしまいます。
AEDを選ぶ際は、その重量についても確認しておきましょう。
軽いかどうか、持ち運びやすいような形をしているかどうかが選ぶ際のポイントとなります。
AEDは、機械が自動的に点検を行ってくれるようになっています。
しかし定期的な電池の交換、電極の交換は所有者が行わなければなりません。
普段AEDを使う機会はありませんので、この交換の時期はうっかり見落としてしまいがちです。
定期的に点検に来てくれるか、電池や電極の交換の連絡、サポートをしてくれるかなど、AED購入後もしっかりサポートしてくれるようなメーカーのものを選ぶことで、いつでも安定してAEDを使い続けることができるでしょう。
AEDをいつでも安心して利用するには、定期的な点検が何よりも重要です。
点検した日の記録をつけておき、さらに次回の点検日も自分で決めておきましょう。
会社、店舗などではAEDの点検がうやむやになってしまったり、誰が担当するのかが適当になってしまう可能性が高いです。
きちんと担当者を決めておき、引き継ぎの際などもAEDの点検の重要性をしっかり伝えるようにしておきましょう。
また、AEDは基本的に毎日自動で点検が行われています。ステータスインゲージデータのランプの色で異常のあるなしをしっかり把握することができるので、毎日このランプだけでも確認するようにしておくといいでしょう。
AEDを購入すると、その販売会社のサポートを受けることができます。
製造、販売している会社と契約すれば、AEDの管理をそのまま会社に委託することも可能です。
サポート内容は定期的な点検、お知らせ、電池や電極の交換、メンテナンスなど、販売会社によって異なります。
購入前にどの販売会社にどのようなサービスがあるのか確認しておくのが一番ですが、そうでない場合もあとからしっかり確認しておきましょう。
AEDの耐用年数は、使用頻度、稼働時間、設置場所によっても異なります。
しかし多くの場合は6年から8年となっています。
使う機会が多かった場合は購入後5年くらい経ったら注意してメンテナンスし、違和感があるようなら新しいものを購入することを見当しましょう。
取扱説明書や保証書などが付属しているはずですので、忘れないように確認しておいてください。
現在、ネットオークションなどでは中古のAEDが出回っています。このような中古のAEDはいつ購入されたものか分からないものもあり、いざ使いたいときに耐用年数が終わっていて使えないというトラブルにつながる可能性も高いです。
安いからといって出どころの不確かな中古のAEDを購入するのは控えましょう。
AEDを使わない、新しいものを購入したという場合は、製造、販売会社に連絡する必要があります。
これはAEDを高度管理医療機器、特定保守管理医療機器として販売会社が管理しているためであり、勝手に廃棄したり譲渡してはならないのです。
AED本体に販売会社の名前が書かれている、または説明書などに連絡先が書かれているはずですので、不要になった際は必ず連絡をするようにしましょう。[1]
中古のAEDは、消耗品の有効期限や耐用年数を正確に把握することが難しくなり、正常に動くかどうかも不明になります。リコールなどの製品情報も届かないなど、中古AEDには安いというメリットに対し、非常に多くのデメリットがあります。
中には、およそ2万円でAEDを購入したという人もいますが、結局は正常に作動するかどうかわからないことから、新品のAEDを正規に購入したということです。いまでは、国内最大級のネットオークションでAEDが扱われることはないようですが、廃業した業者から譲り受けるなど、中古品を入手する方法がないわけではなりません。
万一、中古品を入手できるチャンスがあったとしても正規の業者から、必ず新品を手に入れるようにしてほしいと思います。
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AEDは2004年から、一般市民でも使えるようになりました。日本はAEDの普及率が世界一と言われています。
商業施設や学校、空港、駅などの公共の場所(医療機関や消防機関を除く)に、全国で合わせて50万台以上のAEDが設置されています。
日本では、平均して一日約200人もの人が不整脈によって突然命を失っています[注2]。救命するためには迅速な電気ショックが欠かせません。
AEDは、医師や救命士でない一般市民でも電気ショックを行って人の命を救うことができるのです。
悪質な中古品を除けば、AEDは厚生労働省の認可を受けたものだけが販売されるので、通常販売されているものに関しては品質は大差はないと言ってよいでしょう。ただし、過去にリコールなどが出ている機種もありますので、気になる場合はかどうかは事前にしっかり調べておきましょう。
あとは、販売業者のサービス内容で選ぶのもいいと思います。講習のサポートがあったり、メンテナンスがしっかりしていたり、気軽に相談に載ってくれる業者がいいでしょう。
購入するかレンタルにするかについてですが、レンタルは5年単位というケースが多く、このような長い目で見れば購入のほうが費用はお得です。また、購入した場合のほうが、さまざまなサービスが受けられるようです。
参考URL
厚生労働省「いざという時、きちんと使えるように 日頃からAEDを点検しましょう!
[注2]日本AED財団|心臓突然死の現状
日本では、年間6万人もの方が病院外で心臓突然死に陥っています。救急車の平均到着時間は8分後。しかし、救命処置が1分遅れるごとに死亡率は10%も高くなってしまうのです。
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