販売会社で価格はどう違う?AED設置のための手引き書

価格と品質で賢く選ぶ!AED購入ナビ

競技場・スポーツ施設

AEDで命を救えるケースとして、スポーツ中の心臓発作による突然死が挙げられます。倒れてから3分以内にAEDを使用できるよう、スポーツ会場やコースなどへの配置が重要視されています。

スポーツ現場での心臓突然死リスクとは

スポーツ現場では、心臓による突然死のリスクが安静時の17倍にまで高まるとされています。スポーツ時の心臓発作の多くは「心室細動」と呼ばれる不整脈によるもの。これはAEDによる電気ショックで救える可能性があります。ただし1分遅れるごとに救命率も1割ずつ低下していくなど、迅速かつ適切な対応が求められるのが現状です。

実際に東京マラソンでは、過去12回の大会の中で11名中11名の全員が、心停止からAEDによって救命されているという実績もあります。(※)2015年に都内で行われたフットサル大会の試合中にも、シュートしたボールが選手の前胸部にあたってしまい、「心臓震盪」を起こしたというケースもあります。どんなスポーツイベントであっても、心停止が起こる可能性は想定内としてとらえることが重要となります。

※参照元: 東京マラソン2021|救命救急情報
(https://www.marathon.tokyo/participants/medical/medical_criticalcare/)

心臓震盪・心室細動とは?

心室細動とは、心臓の血液を全身に送り出す場所「心室」が震える「細動」を起こすことにより、全身に血液を送り出せなくなった状態のことを言います。心室細動が起きると、やがて心臓が完全に停止して死亡してしまいます。1分経過ごとに救命率が7~10%ずつ低下してしまい、後遺症も残りやすくなるため、早めの対処が必要です。

心臓震盪は高硬度のボールを使用する球技スポーツに多いとされ、硬式野球やラクロスなどのスポーツで起きる可能性が高い傾向にあります。特定のタイミングで胸部に衝撃が加わったとき、心室細動の状態になってしまうことを心臓震盪といいます。

どのような救護体制が求められるか

心臓震盪や心室細動は、心臓に全く異常がないとされる健康な人でも起きる可能性があります。そのためどんな場所であってもAEDの設置は必要です。スポーツ時にはAEDを携行し、不測の事態に備えて冷静に救命救急活動を行えるよう、スポーツ参加者や一般の人が定期的に救命救急講習を受講することなどが、緊急時の人命救助に大きくかかわります。

スポーツイベントが行われる際は、開催者と参加者が事前に周到な準備をして、救助チームを組織化することも大切。どんな場所にでも2分以内にはAEDを届けて使用できる環境づくりが必要です。

AEDの価格に関する基礎知識はこちらを参照>>

このサイトについて
AEDマーク

日本では、年間6万人もの方が病院外で心臓突然死に陥っています。救急車の平均到着時間は8分後。しかし、救命処置が1分遅れるごとに死亡率は10%も高くなってしまうのです。
このサイトは、命を救うAEDについて、価格をはじめ、販売会社や導入事例など、いま役に立つ情報をまとめました。

カテゴリー