AEDを導入する際、レンタルにすべきか購入すべきか、価格を考えて迷ってしまう方も多いと思います。このページではAEDを購入した場合とレンタルした場合の価格を比較しています。
AEDを格安で設置したいのなら、レンタルのほうが価格も抑えられておすすめです。早速ですが、代表的なAEDレンタル会社を紹介します。
個人向けから企業・法人向けのセキュリティを幅広く提供しているアルソックでは、AEDのレンタルにも対応しています。アルソックから提供されるAEDはフィリップス社製の、用途や環境に合わせた3種類の機種から選べます。
AEDの納品時には30分ほどの講習が実施されるため、AEDの使用に不慣れな人でもAEDを安心して使用できるでしょう。セキュリティ面で強みを持つアルソックが、独自の管理システムでAEDの状態を常時監視するため、消耗品交換やリニューアル時期にも即時対応。
セキュリティ対策や防犯対策で幅広い活動を行っているセコムでは、AEDのレンタルにも対応しています。導入しやすいレンタル方式を基準としており、消耗品の交換時期はセコムで管理しているほか、追加費用はかからないなどリーズナブルな点も特徴的。年中無休でサポートされているため、万が一の際にも安心できます。
一式をレンタル方式で提供されるほか、AEDの状態をオンラインで管理することにより、点検や盗難・破損対策もばっちりです。
それでは、AEDを購入するとしたらいくらくらいかかるのでしょうか?メーカーからの販売価格が下記になります。
シーユーSP1 | 198,000円 |
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レスキューハート HDF-3500 | 236,800円 |
ハートスタートHS1+ | 275,000円 |
ライフパックCR Plus | 285,000円 |
カルジオライフ AED-3100 | 248,000円 |
サマリタン PAD 450P | 248,000円 |
また、上記は本体の購入価格になり、その他にも消耗品や維持費が必要になってきます。主に必要なのはパッドやバッテリーで、こちらはAEDを未使用であっても必ず交換が必要です。
※AEDの価格や諸経費は別ページでもまとめています。
レンタルの強みとして、価格を比較してみましょう。本体価格が20~30万円なので、中央値をとって25万円。レンタルが月/3,000円~5,000円程度なので、中央値をとって4,000円としシミュレーションしてみます。
すると、レンタル費用が本体の購入金額に達するまで、5年3か月が必要になります。ただその期間も消耗品などの経費はかかるので、そちらも加味すると7年以上設置してはじめて、購入のコスパが上回ることになります。
長期間の設置中に、設置状況が変わる可能性もありますし(設置が必要なくなるなど)、購入は長期間の設置が確実なケースでのみ検討した方がよさそうです。
AEDを導入する上で、メンテナンスや消耗品の交換などにも手間や費用がかかります。購入した場合には自分でAEDの管理をする必要がありますが、レンタルの場合はレンタル元の会社がメンテナンスを担ってくれる場合がほとんどです。
プラン内容によっては、追加費用なしで消耗品の交換に応じて貰えることもあります。維持費用やメンテナンスの手間を省けるのもレンタルのメリットです。
AEDを常備する場合や長期に利用する場合は、上記の理由から購入をお勧めします。価格のほかに購入するメリットには以下があります。
保険加入が自由
法人で利用する場合、税金が減価償却などに当てられる
メンテナンスがスムーズ
トータルコストが割安
メンテナンスについては、レンタルの場合も購入の場合も定期的に行なう必要がありますが、購入の場合は消耗品の期限に応じて定期的にメンテナンスが行なわれます。
また、間にレンタル業者の介入がないため、シンプルにメンテナンスを行なってもらえるメリットもあります。レンタル期間が切れた場合の再契約などを行なう手間も省けます。
最近では購入者に対してはさまざまな特典をつけているメーカーも多く、救命訓練を無料で受けられるなどサービスも充実。費用自体にさほど差はありませんが、広い視野で捉えれば購入のほうがメリットは多いと言えるでしょう。
AEDを導入する際にはレンタル・リース・購入の特徴を知ったうえで、どのサービスを利用するのか検討することが大切です。
またAEDには消耗品も必要になります。主な消耗品は、肌に直接付ける電極パッドとバッテリーです。電極パッドは、使っていなくてもパッド部分が乾燥してしまうことがあり、十分な除細動効果を得られなくなってしまいます。
電極パッドの相場は1セット1万円で、寿命は2年が目安と言われています。
AED導入の際は、本体価格だけでなくこれらの消耗品が含まれているのかを確認することも必要となります。
レンタルは、消耗品などを含んでいることが多いですが、付帯サービスは各社によって異なります。契約する際にはしっかり確認しておきましょう。
中には、消耗品の使用期限が近くなると自動的に送ってくれるサービスが付いている会社もあります。
レンタル期間は、メーカーの保証期間に合わせて5年レンタルが多いですが、AEDの耐用期間に合わせて8年などの長期レンタルを行っているところもあるようです。
契約内容は各社さまざまなので、機種やサービス内容、料金などをしっかり吟味して契約を結びましょう。
リースは、レンタルと同様経費の処理が楽になります。一般的には消耗品などの諸経費が含まれていることが多いようです。
月額払いになると、リース料金率を上乗せさせることになるので、購入よりも総額は割高になります。しかし、初期費用が不要なことや、予算が立てやすいといったメリットがあります。
一括購入は、総額の費用を抑えることができます。しかし、AEDを販売している会社によっては、消耗品は別途購入しなければならないことも。購入する際には、消耗品が含まれているかどうか確認することが大切です。
購入の際はメンテナンスの手間や維持費についても検討しておくことも重要。購入する会社によって保証やサービスの違いがあるため、よりサポートが手厚い会社から購入することで導入が容易になります。
また、購入を考えている場合、維持費用や管理方法に注意しなければなりません。消耗品の期限を管理や、インジケーターの確認をしっかりしておかないと、いざというときにAEDが使用できなくなってしまいます。
AEDを点検する担当者がきちんと管理をしていないと、上手く機能しないケースもあるということを知っておきましょう。
日本では、年間6万人もの方が病院外で心臓突然死に陥っています。救急車の平均到着時間は8分後。しかし、救命処置が1分遅れるごとに死亡率は10%も高くなってしまうのです。
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