万が一の場合には、子どもが相手でもAEDを使用して大丈夫です。AEDを子どもに使う場合のポイントについて見ていきましょう。
AEDは心室細動と呼ばれる不整脈を起こした人に対し、心臓に電気ショックを与えて救命処置を行うためのものです。もし心室細動を起こした相手が子どもだった場合でも、救命のためにAEDを使用して大丈夫です。
相手が小さな未就学児であっても、必要な場合にはためらわずAEDを使用しましょう。
「子どもにAEDを使って症状が悪化したら」と不安に思うかもしれませんが、AEDは電源を入れると音声ガイダンスが必要な説明をしてくれます。電気ショックが必要な状態かどうかはAEDが判断し、必要でない場合には電気ショックは行われません。
倒れている人が子どもであっても、AED使用の際の手順は基本的に変わりません。
多くのAEDには未就学児用(小児用)パッドが入っていたり、本体に未就学児用モードが搭載されていたりします。必要に応じてモードを切り替え、未就学児用のパッドを使いましょう。
未就学児用のパッドがない場合は小学生~大人用のパッドでも問題ありません。ただし乳児は体が小さいため、2枚のパッドを体の前後に貼るなどしてパッド同士が接触しないように気を付けてください。
AEDによっては、電極パッドに「成人用」「小児用」の表記がありますが、基本的に小学生以上の子どもは「成人用」、小学校入学前の未就学児は「小児用」を使いましょう。
ただし近年では、混乱を避けるために「小児用」表記は「未就学児用」へ、「成人用」は「小学生~大人用」へと修正されています。
未就学児用(小児用)のAEDモードは、電気ショック時のエネルギー量が成人の1/3~1/4に減衰されています。過去には誤って小学生に「小児用」の電気ショックを施した際、エネルギーが不足して救命できなかった事例が発生したため、現在では「小児用・成人用」の表記は廃止されています。
日本では、年間6万人もの方が病院外で心臓突然死に陥っています。救急車の平均到着時間は8分後。しかし、救命処置が1分遅れるごとに死亡率は10%も高くなってしまうのです。
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