ここでは、女性にAEDを使う際のポイントや注意点を解説しています。
「女性にAEDを使うとセクハラで訴えられる」「AEDを使った男性が女性に訴訟を起こされた」という話を耳にしたことがある方もいるのではないでしょうか。しかしAEDはれっきとした救命行為であり、訴訟の事例もデマです。女性にAEDを使っても、痴漢やセクハラで訴えられることはありません。
女性が金属製のアクセサリーを身につけている場合は、それを外しましょう。AEDの役割は、患者さんの身体に電気ショックを流して心臓のリズムを正常に戻すことにあります。このとき、胸元に専用の電極パッドを貼り付けますが、金属製のアクセサリーがあると電気ショックの効果が低減してしまいます。くわえて、やけどのおそれもあります。アクセサリーを外すのが難しそうな場合は、レスキューセットに付属している専用のハサミで切ったり、電極パッドからできる限りアクセサリーを遠ざけたりして対処しましょう。
ブラジャーなどの下着は、必ずしも外さなくても問題ありません。かつてはブラジャーのホックに金属が使われていることから、「ブラジャーも外したほうがいい」という意見が主流でした。しかし現在では、ブラジャーをよけたうえで素肌に電極パッドを取り付けられれば問題ないとされています。またデザインにもよりますが、ブラジャーのホックの多くは背中側についているため、そのままAEDを使用してもさほど危険性はないといわれているのです。無理にブラジャーを外そうとせず、迅速に電極パッドを取り付けたほうが生存率も上がります。
女性が妊娠中であった場合、「お腹の赤ちゃんに悪影響が及ぶのではないか」と心配になる方もいるはずです。しかし、母親の身体が心肺停止になってしまえば赤ちゃんの命も危うくなってしまいます。相手が妊娠中であっても、AEDを積極的に使って迅速に救助を行ないましょう。
AEDを使用する際は、女性のプライバシーに配慮することも大切です。タオルやストールなどがあれば、女性の身体や下着を隠して視線を遮るのに役立ちます。ついたてやビニールシートなどの道具があれば、それらを活用するのも良いでしょう。また、周辺の方々に協力してもらい、無用な視線を遮るのも効果的です。
日本では、年間6万人もの方が病院外で心臓突然死に陥っています。救急車の平均到着時間は8分後。しかし、救命処置が1分遅れるごとに死亡率は10%も高くなってしまうのです。
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