このページでは、AEDの設置場所について、知っておきたいポイントや注意点をまとめています。
心肺停止状態の人に対して、5分以内にAEDを起動して除細動できる場所が望ましい設置箇所です。素早く対処できれば、それだけ救命率が上がります。
5分以内に除細動まで行うのですから、AEDを取りに行ってもどってくるまでにかけられる時間は2~3分とすると、横に広い施設は、300mおきに設置するのが目安で、推奨されています。高さがある建物であれば、エレベーターやエスカレーターの近くに設置すると良いでしょう。
心肺停止から1分を過ぎるごとに、10%ずつ救命率は下がると言います。迅速な対応が命を救うことにつながるため、単に施設の入り口付近に設置すればいいではなく、施設内のどこであっても5分以内に除細動が行えるポイントを加味して設置しましょう。
情報参考元:一般財団法人日本救急医療財団 AEDの適正配置に関するガイドライン【PDF】
AEDは、誰が見ても設置されているのが分かる・利用できる場所に設置しましょう。施設内であれば、職員や利用者の双方が「ここにAEDがある」と分かるようになっているのが理想。施設の案内板にAEDの設置個所を記載するのも有効です。
また、職員しか利用できない場所ではなく、施設利用者の誰でもが使える所に設置しましょう。商業施設なら、職員しか入れないバックヤードや休憩室に設置するのではなく、お客さんも使用できる入り口や受付、テナントとテナントの間などに設置し、万が一に備えましょう。
日本救急医療財団では、全国AEDマップ(※1)を提供しています。厚労省の指示に基づいて設置されたAEDが登録されているものです。AEDを購入した際に同梱されている登録書から登録できます。
(※1)情報参考元:財団全国AEDマップ
AEDは設置したらよいものではありません。万が一の事態にきちんと動かなくては意味が無いものです。そのため、日々の管理はしっかりと行いましょう。点検項目を毎日チェックできるようにしておくと、点検漏れが無くなります。
そして、日常的に点検を行いましょう。特に、使用できるか自動検出してくれるステータスインジケーターは漏らさないようにします。その他、電極パッドやバッテリーなどの使用期限も確認し、必要なら交換してください。
製造元や販売元から、定期的にはがきやメールが送られてくることがあります。これは、定期メンテナンスや重要なお知らせが書かれているので、内容を確認してください。
製造元や販売元によって、サポートが受けられます。日常的な点検と合わせて活用し、必要な時にちゃんと動くようにしておきましょう。
日本では、年間6万人もの方が病院外で心臓突然死に陥っています。救急車の平均到着時間は8分後。しかし、救命処置が1分遅れるごとに死亡率は10%も高くなってしまうのです。
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